作曲者: | 伊藤康英 |
作曲年: | 2005年 |
演奏時間: | 17分 |
編成: | SOLO Euph. Hp. 2Fl. 2Ob. 2BbCl. Alt.Cl. Bas.Cl. 2Alt.Sax. 2Bn. 3Hrn. 3Trp. 3Trb. Tub. Cb. Tim. Perc. Cymbals , Bass Drum |
初演: |
2005年6月19日 中村芳文 指揮 航空自衛隊航空中央音楽隊 すみだトリフォニーホール 航空自衛隊航空中央音楽隊第44回定期演奏会 独奏 外囿祥一郎(ユーフォニアム) |
出版社: | |
委嘱者: | |
解説: |
『ユーフォニアムの時代「ユーフォニアム協奏曲」に寄せて』 昨年(2004年)の日本管打楽器コンクールは私にとって感動的だった。ユーフォニアム部門の審査員を務めたのだが、最近の若いユーフォニアム奏者たちの何と素晴らしいことか。これがユーフォニアムだろうかと思われるほどの多彩な音色を、参加者が次から次へと繰り広げてくれるのを聴きああこの楽器も、フツウの人たちが楽しめる時代になったのだと実感した。 思い返すと、もう20年以上も前、高校の一年後輩のサクソフォーン奏者・須川展也氏によくこんな話をしていた。サクソフォーンのコンサートなんて、同業の人たちが勉強のために(あるいはあら探しのために)聴きにくるだけじゃあないか。もっとフツウの人たちが楽しめるようでなくちゃ。結果、今では、サクソフォーンはフツウの人たちが楽しめるメジャーな楽器となり、その多彩な音色は多くの人たちを魅了している。 いよいよユーフォニアムにもそういう時代が到来したのだなあと思う。 件のコンクールで一緒に審査をしていた外囿氏とあれやこれやと話をしているうちに、一つ協奏曲を書いてみたいなあと思い始めた。 この協奏曲は、たとえばパガニーニのヴァイオリン協奏曲のような、独奏者の技巧を誇示する類のものではない。ひたすらに、外囿氏の美しい音色によりかかって書いたものだ。しかしながらこの曲は、かなりの難曲だ。難曲だが、決して難しそうに吹いてはならない。ユーフォニアムはこんなに美しい音を持っているのだよということを、さりげなく、あくまでさりげなくアピールすることで、この楽器の魅力が拓けないものか、とそう希った作品である。 全体は一つの楽章ながら、そこに従来の協奏曲の要素のすべてを収めた。 なお、思うところあって、伴奏は極めて少人数の管楽合奏の形態を採ってある。さらに、独奏部分の大半は、ハープがこれを支える。昨秋に作曲した「フルート・ダモーレ協奏曲」以来ちょっと気に入っている編成です。 (初演プログラム/伊藤康英) |