作曲者: | 伊藤康英 |
作曲年: | 1990年 |
演奏時間: | 08分30秒 |
編成: | SoloEuph. Picc. 2Fl. Ob. Bn. EbCl. 3BbCl. 2ASax. TSax. BarSax. 2Hrn. 3Trp. 3Trb. Tub. St.Bass. Timp. Perc. |
初演: |
1990年8月11日 指揮 札幌吹奏楽団 |
出版社: | |
委嘱者: | ユーフォニアム奏者である三浦徹の委嘱により作曲 |
解説: |
ポップでライトフレバーで易しくて演奏効果があって親しみやすく……というのが、三浦氏からの委嘱要件であった。 アイヌの音楽を素材として使った。主に用いたのは、「ヤイサマニナ」―恋歌である。アイヌの音楽は一言でいえば「声の音楽」であり、そのなかで「リズム」の強さが打ち出される。(余談ながら、現代の音楽家がシンセサイザーを使いつつ奏でている「ミニマル」的な音楽などは、すでにアイヌの音楽のなかに表現されていた。) この作品は変奏曲ではあるが、いささか変わった形式となった。各変奏がそれぞれ独立した音楽形式になっていることである。つまり、第一変奏が「シャコンヌ」、第二変奏が「ロンド」、そしてテーマが「アリア」、続く第三変奏が「フーガ」となっている。(伊藤康英) |