作曲者: | 伊藤康英 |
作曲年: | 2004年 |
演奏時間: | 17分 |
編成: | SOLO Flute d'amore in Bb (SOLO Flute in C) Hp. 2Fl. 2Ob. 2Cl. A-Cl. B-Cl. A-Sax. 2Bn. 3Hrn. 3Trp. 3Trb. Tub. Cb. Timp. Perc. |
初演: |
2004年11月6日 伊藤康英 指揮 筑波大学吹奏楽団 つくばノバホール 筑波大学吹奏楽団第52回定期演奏会 独奏 渡瀬英彦(フルート)、中田園子(ハープ) |
出版社: | |
委嘱者: | 西一夫による委嘱作品。渡瀬英彦に献呈されている。 |
解説: |
この曲は、フルート・ダモーレでも、ふつうのフルートでも、どっちでも吹けるようになっている。が、たぶんこの曲は、フルート・ダモーレのためのはじめての協奏曲になるかと思う。 ところで、これまでにフルート協奏曲には名曲があったろうかと考えてみる。まあふつうはモーツァルトやイベールを挙げるだろう。しかし、たとえばヴァイオリンをみてみる。すると、誰しもが知っているメンデルスゾーンやチャイコフスキーなどの協奏曲(コンチェルト)がある。いわゆるメンコン、チャイコン、である。ギターの世界にだってロドリーゴのアランフェスの協奏曲があるではないか。この作曲者の名前に覚えがなくとも、必ずやどこかで耳にしている曲である。そうすると、まだまだフルートには、これぞ、という曲はないなぁという気がしてきた。 よし、それなら、フルート協奏曲の「名曲」を書いてやろうと思った。できあがった作品は、さて名曲であるかどうかは分からないが、とにかく、限りなく美しいメロディで綴った作品となった。 なお、私が作曲して、渡瀬君が独奏、伴奏は筑波で、という依頼を、このバンドのOBであるN.K氏より受けた。感謝の意を記しつつ、この作品を本日のソリスト・渡瀬英彦君に捧げる。(初演プログラム/伊藤康英) |