作曲者: | 伊藤康英 |
作曲年: | 1990年 |
演奏時間: | 15分 |
編成: | |
初演: |
1990年12月24日 小田野宏之 指揮 東京佼成ウィンドオーケストラ 東京文化会館 |
出版社: | |
委嘱者: | 東京佼成ウィンドオーケストラ |
解説: |
今回の作曲にあたって、楽器編成としてはあえて通常の吹奏楽の編成に制限した。どのスクールバンドでもみられる楽器ばかりである(たとえば、ハープやチェレスタ―ましてやナイチンゲールの鳴声―といったものは使っていない。(注)ただしピッコロを3本使ったことだけは例外である)。しかし、絶対にアマチュアバンドでは演奏できない、あるいは多くの吹奏楽ファンがよく考える「自由曲として使えないか」という期待には背く作品を書いた。 曲は3つの楽章からなる。極端に短い第1楽章(約2分!)、この楽章にすべての要素が提示される。第2楽章(約10分)、曲全体の最も主要な部分である。再び極端に短い第3楽章(約3分!)、この慌ただしい中で全曲を閉じる。 なお、蛇足ながら……、今日の演奏会よりすこし前に私は30才になり、この作品は私の20代最後の作品となった。ちょうど佼成W・Oも創立30周年。お祝い申し上げると同時に、この作品の委嘱から2年、永いこと待ち続けて下さったことに感謝します。(初演プログラム/伊藤康英) |