(1933 - 2002)
埼玉県熊谷市生まれ。1957年東京芸術大学作曲科卒業。在学中は池内友次郎に師事。翌年第27回日本音楽コンクール作曲室内楽部門第3位入賞。1961 年フランス政府給費留学生としてパリに留学。パリ音楽院でJ・リヴィエらに師事。1962年ニース国際音楽作曲コンクール優勝。1964年に帰国。 1965年第1回作品発表会。同年秋、第2回作品発表会を開催。洗足学園大学、桐朋学園短大、東京藝術大 勤務を経て、1990年より長崎大学教授。作風は無調のものもあるがほとんどが機能調性で書かれ、バロック様式・古典様式に範をとったものが多い。これは原氏自身、「古典の形式を超える美しい形式は、未だこの世に存在していない」「フーガという音楽形式が、他の諸々の音楽形式から抜きんでて、とりわけ高度なものだという認識は、特に間違っているわけではないと思う。」という主張をしているからで、熟練した線的書法で極めて高度な作曲技術を用いた、シンプルであるが非常に美しい作品を書いた。代表作に交響曲、シャコンヌ(ヴァイオリンと管弦楽のための)、四つのピアノソナタ、24の前奏曲とフーガなど(これら原氏の作品は「アート・ユニオン」から出ているCDで聴く事ができる)。著書に「無視された聴衆」(アートユニオンクラシック音楽事業部)、「実力養成のための和声実習110課題集」(全音出版社)がある。
吹奏楽作品
編曲作品