(1933 - 2013)
東京生まれ。幼児からピアノ、作曲などを学び、1951年東京大学入学。在学中、毎日コンクール作曲部門第1位を受賞し、1955年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に留学。レイモン・ガロワ=モンブラン、アンリ・シャランに師事。また、アンリ・デュティユーに影響を受けた。1960年東京大学文学部卒業。1963年東京芸術大学講師、1966年桐朋学園大学教授、1974年から1995年まで同大学学長。留学前から尾高賞(今までに6回受賞)、毎日音楽賞を受賞。他にイタリア賞、芸術祭賞、NHK作曲賞、東京都文化賞、モービル賞など多数受賞し、1989年に日本芸術院賞を、1984年のフランス政府学術文化賞パルム・アカデミークにつづき1996年には同国政府より文芸オフィシエ賞を受勲する。1996年10月東京文化会館館長に就任。 1999年12月日本芸術院会員に。2000年6月、オペラ「遠い帆」でサントリー音楽賞受賞。作品は合唱と管弦楽のための「レクイエム」「詩篇」「響紋」の三部作をはじめ、「オデコのこいつ」などの合唱曲、「リタニア」などの室内楽曲、「焉歌・波摘み」などのオーケストラ曲、「深層の祭」などの吹奏楽曲、「遠い帆」などのオペラ、「赤毛のアン」などの劇判音楽、こどものためのピアノ曲集「音の森」などあらゆるジャンルに亘って多数。99年12月芸術院会員となり、2001年11月文化功労者に選ばれる。作品中では多彩なモティーフ操作の作法と美しいフランス和声を巧みに使う。70年代以降、「生者」と「死者」による「弁証法的」な音楽が特徴となり、それらを超越した存在としての童謡を用いた音楽が人々を戦慄させる。このように「生者」と「死者」のような互いに隔絶するもの、そして隔絶するが故のその痛みが三善の音楽には一貫して聴き取ることができる。
吹奏楽作品
その他のジャンルの作品
編曲作品