近藤譲(Kondo, Jo)


(1947 - )

東京生まれ。東京藝術大学で長谷川良夫、南弘明各氏に師事。1970年には大阪万国博で「ブリーズ」が演奏され称賛を受ける。その後1977年、ロックフェラー3世財団の招きでニューヨークに滞在し、アメリカ、カナダ各地の大学で講演、作品演奏会をもつ。翌78年に「パリの秋」音楽祭で「近藤譲作品の夕べ」は開催された。1986年にはブリティッシュ・カウンシルの招きでロンドンに滞在、また「アルメイダ国際現代音楽祭」が、近藤譲作品を特集。1987年アメリカ、ハートフォード大学客員作曲家、イギリスの「ダーティングトン国際夏期講座」より同講座作曲講師として招かれる。1989年ロンドンの「アルメイダ国際現代音楽祭」より招聘。1990年ケルンとフランクフルトでも個展が開催された。その他現在もロンドン・シンフォニエッタ、アンサンブル2E2M、NHK交響楽団、国立劇場をはじめ、国内外の数多くの音楽祭、団体、機関等から委嘱を受け、テーマ作曲家として招聘されており、作曲者自身が「線の音楽」と呼ぶ独自の作風を確立して以降、常に第一線で世界的な活躍を続けている。また、1980年以来、現代音楽を専門とする室内オーケストラ「ムジカ・プラクティカ」を主宰。室内楽、オーケストラ、電子音楽など多岐に渡る作品はレコード化されているものも多い。代表作に「林にて」(尾高賞受賞)、「忍冬」等多数。著書に「線の音楽」、「音楽の種子」、「耳の思考」、訳書に「音楽の零度」(ジョン・ケージ)、「ヨーロッパ音楽の歴史」「音楽のことば」(ヒューズ)などがある。エリザベト音楽大学、東京藝術大学で後進の指導に当たり、弟子に川島素晴、田村文生らがいる。自作品について近藤氏は「私の作品は音の構築物であるよりも、むしろ、音の相互関係によってそれぞれに音楽的質を付与された諸々の音の集積である。」と語っている。(参考文献:CD「民音現代作曲音楽祭’90」(カメラータ東京)ライナーノート等)

吹奏楽作品

作品名作曲年演奏時間出版社
岩と鳥199211分

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