石井歓(Ishii, Kan)


(1921 - )

東京にてモダンバレエダンサー石井漠の長男として生まれた。武蔵野音楽大学本科ピアノ科を卒業後、池内友次郎に師事。終戦後、舞踏の作曲やピアノ伴奏を行う。1947年より尾高尚忠に指揮法を師事。1952年西ドイツに留学し、ミュンヘン国立音楽大学作曲科・指揮科修了。その間、カール・オルフに師事。帰国後、楽壇の各方面で活躍、また、創設期の桐朋学園大学で、作曲科主任教授他を務め、その後、愛知県県立芸術大学音楽学部教授・学部長として建設時より教育並びに大学運営に当たる。1955年頃より約45年間に亘り、全日本合唱連盟理事長として合唱資料センターの開設、ママさんコーラスの向上、合唱運動の向上などを行う。現在愛知県立芸術大学名誉教授、玉川学園学術教育研究所・客員教授、他理事職多数。1949年第18回音楽コンクールに管弦楽のための「前奏曲」が第一位入賞。1984年紫綬褒章受賞。1993年ポーランド共和国・1級勲章「国家功労・黄金十字章」受賞。同年東海テレビ文化賞受賞。 1994年勲三等瑞宝章を受ける。「民族の特殊感情を尊重して創るべき」という考えのもとで作曲活動を展開している。代表作に、「シンフォニア・アイヌ」、オペラ「袈裟と盛遠」、バレエ音楽「まりも」、合唱曲「枯れ木と太陽の歌」「風紋」、ヴィオラ・ソナタ、映画音楽「妖星ゴラス」「どぶろくの辰」など。なお弟は作曲家・石井眞木である。(参考文献:「日本の作曲20世紀 Ontomo mook」音楽之友社)

吹奏楽作品

作品名作曲年演奏時間出版社
合唱とブラスのための楽曲《大いなる秋田》1968カワイ出版
序曲「廣野をゆく」0

その他のジャンルの作品

作品名作曲年演奏時間出版社
組曲「まりも幻想」013分

アクセス数:11278