伊福部昭(Ifukube, Akira)


(1914 - 2006)

北海道生まれ。北海道帝国大学林学科卒。幼少からヴァイオリンやギターに親しみ、作曲を1936年日本を訪れたアレクサンドル・チェレプニン(作曲家・ピアニスト)に2ヶ月を程教わった以外はほぼ独学。 処女作「ピアノ組曲」(1933)でヴェネチア国際現代音楽祭入選、管弦楽曲「日本狂詩曲」(1935)でチェレプニン賞第1席、「交響譚詩」(1943)で第2回ビクター管弦楽作品懸賞第1位、「ヴァイオリンと管弦楽のための狂詩曲」(1948)でジェノア国際作曲コンクール入選。 東京音楽学校(現東京藝術大学)講師、東京音楽大学教授、同大学長、同大民族音楽研究所所長など歴任。芥川也寸志、黛敏郎、石井眞木、松村禎三、奥村一、矢代秋雄、池野成、今井重幸、和田薫、今井聡らを教えた。 1980年紫綬褒章、1987年勲三等瑞宝章を受け、2003年には文化功労者に選定される。 作風は少年~青年時代に触れたアイヌの民俗音楽、日本各地からの開拓者達の民謡等の影響を受けた土俗的で民族的なものであるが、日本一国民族主義ではなく、日本、アイヌから北アジア、さらにはアジア全域までを包含した、汎アジア的民族主義の様相を呈している。 主要作品に「シンフォニア・タプカーラ」(1954/1979)、「ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ」(1961)、バレエ音楽「日本の太鼓」(1951)、歌曲「ギリヤーク族の古き吟唱歌」(1947)、ギター曲「トッカータ」(1970)、二十絃箏曲「物云舞」(1979)など。 主著に「管絃楽法」上下巻、「音楽入門」。2006年2月8日、多臓器不全のため、91歳で惜しまれながらも逝去。

吹奏楽作品

作品名作曲年演奏時間出版社
ゴジラ組曲
バンドのための「ゴジラ」ファンタジー0
バンドのための「ゴジラ」マーチ0
マリンバとウィンド・アンサンブルのための《ラウダ・コンチェルタータ》197628分ウインドギャラリー
倭太鼓と吹奏楽のためのブーレスク風ロンド197210分音楽之友社
古典風軍樂「吉志舞」19434分

その他のジャンルの作品

作品名作曲年演奏時間出版社
SF交響ファンタジー第1番195415分
シンフォニア・タプカーラ195430分
交響譚詩194317分音楽之友社
日本狂詩曲
管弦楽のための「日本組曲」199121分
舞踊曲「サロメ」1948

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